SNSな女たち

SNSで出会った女子とのリアルなやり取りを綴ります

メンヘラな女 #レイという女

今回は少しこれまでとベクトルが違う投稿になると思うんで

予め言っておく。エロいのを期待しないでほしい。
体の関係はもちろん、会ってもいない女の話をする。
ただちょうど暑い今日、記憶がよびおこされて書きたくなった。
 
 
精神のバランスを崩した人間が多く集まるのもSNSの特徴だろう。
リアルでは自分をうまく表現できない人にとってSNSは貴重な場とも言えるから。
満たされない表現欲求を吐き出すにはうってつけだろう。
 
得てしてそうした人のpostはリアクションを気にしない自己満なケースも多いが
レイは違った。
 
 
今日のSNSな女たちは。。レイという女
 
いや、そもそもレイとやりとりをし始めた時はメンヘラだなんて感じなかった。
 
キレイなお姉さんといった感じの容姿にギャップのある下ネタ。
そのギャップは引くようなものではなくて、むしろ男を引き付けるものだった。
 
俺もその手のネタは好きだったから、レイとはすぐに打ち解け、仲のいいフォロワー同士となった。
 
ほどなくして、レイのメンヘラぶりを少しだけ垣間見ることになった。
まれにびっくりするようなハイテンションなpostをすることがあった。
そして決まってその後数日間はpostがない。
 
元来おせっかいな俺はレイの様子を心配しコメントし続けた。
#いやほんと今回は下心なし
 
レイは躁鬱病ということだった。
恥ずかしならが俺は鬱病はしっていたが躁鬱という人を初めて知った。
毎日がジェットコースターのようなもので気持ちが上がって下がって
それを自分でコントロールできない。
上がれば上がるだけ下がる反動は大きく、下がりきると死にたくなる。
その反動は心だけでなく身体にも不調を及ぼす。
 
レイには将来有望な中学生の息子がいた。
学業優秀で心身ともすぐれない母をいつも気遣う優しい子だった。
 
息子だけが彼女の生きがいだった。
 
夫とはもう心の通わない仲となっていた。
 
躁鬱をコントロールできない苦悩。
頼りにできない夫。
これ以上息子には心配をかけたくない。
 
出口がなかった。
 
 
不倫。
 
 
精神安定剤のように不倫を繰り返してしまうのだそうだ。
もちろん安定なんてしない。
むしろ逆に不倫の事実が自分を追い込み命を絶つ衝動すら起きるのだそうだ。
 
それを食い止めるのが太陽のような息子の存在。
 
そんな綱渡りのようなサイクルを彼女はもう何年も繰り返している。
 
俺には想像ができない。
 
 
レイのアカウントは7月~8月の2カ月で消えた。
消えた直前のpostがやけに記憶に残っている。
 
私は躁鬱病
もう長い事抜け出せないでいる。
でも、このひと夏の間だけSNSで普通の女子を体験してみたかった。
私の病気のせいで不快な思いをさせた方ごめんなさい。
ありがとう。
 
そんな内容だった。
 
なんとも言えない気持ちになった。
夏休み前にクラスに白のワンピースの似合う可憐だけど病弱な女の子が転校してきて
夏の終わりとともにまた転校していった
 
そんな感じだった。
 
惹かれるんだよね。男って。儚い女子に。
でも結局長くは守れない。
だからきっとレイは今も渡り歩いてるだろうな。刹那な男の優しさを。