SNSな女たち

SNSで出会った女子とのリアルなやり取りを綴ります

SNSにより言葉をなくした小説家 #haruという女

さて、ヤリチンだと思われても困るので今日は少し箸休め的なブログを書こうかと。
#いやヤリチンだろ
 
自らが対象となり女子の浮気調査なやつはお休み。
もう少しよくあるSNSな話でもしてみよう。
 
 
そんな今日の
SNSな女たちはharuという女
 
 
前にも書いたとおり、俺はある程度レベルの高い女子としか基本SNSのやり取りはしない。
ただ、例外もある。それは面白い女だ。
 
SNSでのやり取りってのはお互いの写真や投稿内容を気持ち悪いくらいにほめ合ったり
いいと思ってなくてもイイネを押したり、リアルなんかよりよほど社交辞令に満ちた世界だ。
 
社交辞令ばかりじゃ胸やけするわけで、たまには心地いいコメントのやり取りができる相手ってのも必要だ。
haruはそんな相手だった。ふざけたコメントをし合い、盛り上がった。
 
まったく異性としては見ていなかった。
だって俺から見るとまったく冴えない女子だったから。
ただ、ユーモアに富んだコメントと言葉のセンスが抜群だったから、SNS上のやり取りは楽しかった。
 
 
haruはメジャーデビュー間近の小説作家だった。
SNS上では職業は内緒で後でこっそり教えてもらった。
どうりで言葉のセンスがいいわけだ。
確か既婚で35歳だったと思う。
 
もう1回言うが、ほんとうに冴えない。
女子力が低い。髪型、化粧、服、全部ダメだ。
 
俺はそのダメなところをツッコんで楽しんでいた。
haruはそんな俺をなぜか先生と呼んで慕ってきた
俺は小説家に先生と呼ばれていた(笑)
 
haruがSNSをやっている理由は
小説のネタ探しともう一つは他の女子と同じやつ
女としてチヤホヤされたいってやつ
 
前々からメッセージなんかで旦那の愚痴は聞いていた。
安い給料なのに自分の欲しいものだけは買う。家事はいっさいしない。暇さえあればゲームをしている。
そんなろくでもない男だった。
俺はそんなバカな男とは別れちまえと言った。
 
ただ、haruは別れてやっていく自信がなかった。
まだ小説家としては稼ぎも少なく、
何より旦那以外の男に求められるかどうか。。
 
その点、SNSの男どもはアホみたいに女子を褒めちぎるからいくらか自信が持てたようだ
俺からしたら女子力が低すぎるharuでも自撮りpicをpostすれば男どもから”可愛い”、”きれい”とコメントが殺到するから
 
まあ確かに顔だちは悪くないんだよな。
ハーフのような日本人離れした端正な顔はしてる。
でもそのポテンシャルを髪型と化粧で見事に殺していた。。
 
 
 
そんなharuに事件は起きる
 
 
冴えない女だったのにチヤホヤされるSNSにharuは陶酔していった。
キレイ、可愛いと言われる快感に依存し、自撮りpostと男とのコメント(冴えない男との)はエスカレートしていった。
 
当然、目をつける女子が出てくる。
haruを標的にし、誹謗中傷のメッセージが毎日のようにくるようになってしまった。
 
あれさ、なんだろうね?SNSの女の世界、怖すぎるよね
誰かをdisるだけに全力注げるって恐ろしいわ
 
haruは苦しみ、俺はメッセージで相談に乗り勇気づけていた。
それでも状況はさらに悪化し、あまりの精神的ダメージに
haruは声が出なくなってしまった。
 
 
 
しばらくして、haruのアカウントは消えた。。
 
俺はharuが消えた寂しさとともにSNSの女の世界の怖さを知った
(それが女の怖さなのかネットの女の怖さなのかよくわからないが)
 
 
あーそうだ。
haruは消える前に俺にLINEかメアドを教えてほしいと言ってきた。
俺は止めておくと言った。
いつもの不倫であればもちろんあっさり教えるところだ。
ただ、haruが俺に好意を持っていることをなんとなく感づいていた。
俺との刺激ではなく俺の心を求めている。
男女関係になってしまえばharuを今度は俺が傷つけるだけだったから、連絡先は教えなかった。
 
 
 
 
 
haruが消えて数カ月後、、
 
 
俺のSNSのメッセージボックスに聞きなれない人物からのメッセージが来た。
 
haruの兄だった。
 
彼は弁護士をしており、妹の声を奪い、精神的に追い詰めた相手を探し出し法で裁くのだと。
もちろん俺は仇なんかじゃないし、
要件はお礼を言いたかったのだと。
 
話をまとめるとこんな内容だった。
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妹はSNSで追い詰められ、旦那とも離婚しました。
彼女は憔悴し、やっと少しだけ元気が出てきて声も出るようになりました。
 
妹は声が出るとこんなことを言っていました。
 
SNSは最後はツライばかりだった。でも少しだけ楽しいこともあった。
自分の知らないことを教えてくれてバカな亭主とは別れろと言ってくれる人がいた。
SNSを追い出され家庭も行き詰まり、死にたいとさえ思っていたけど、
”先生”のおかげで今は未来が少し明るくなってる。"
 
先生ってあなたですよね。
今は精力的に執筆活動して、次の作品はある賞の最終候補に残っています。
兄としてはあなたに対して複雑な気分ですが、とにかくお礼申し上げます。
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いや、不倫相手探す間のただの箸休めだったんだけど。。
何にせよ、俺のクソみたいなゲスいSNS活動が誰かの役にたったのなら
まぁそれはそれで。
 
 
次回からはまたゲスいのいきますよw